色 彩 文 化 論

ー Color Researcher Hisomu ー

物理補色と心理補色のちがい

補色には、物理補色と心理補色があります。ちなみに補色のことを「コンプリメンタリー」と言います。物理補色とは絵具などの色を混ぜると無彩色という灰色になる関係のことです。例えば黄色と青紫色を混ぜると灰色になります。この関係を […]

2020年 色彩検定受検?受験?

2020年色彩検定の試験日は夏期は6月28日(日)の3級、2級、UC級。冬期は11月8日(日)の1級を含めた全級。それと1級2次は12月13日(日)。 色彩検定協会では「受検」を使用しています。試験を受けるとき「受験」

髪の毛の色と肌色の関係

髪の毛の色を「黒髪」にした方が肌色は色白く明るく見えるのか、それとも髪の毛の色を明るくした方が色白く明るく見えるのか。よく質問されることですが、これは色彩学でいう「色の同化」か「色の対比」どちらかということが重要なことで […]

何て読むのか分からない。自己流も悪いとは思いませんが、やはり調べることが1番です。

勉強していると漢字が読めないことありますよね。あるあるですよね。特に独学の方は「あるあるある」だと思います。 「独学で自分流に読んでフリガナ振って覚えています!」と割り切れる方は良いのですが、多くの方は「本当に読み方合っ […]

加法混色アプリで勉強しよう。

今回は「加法混色アプリ」で勉強しようということです。「加法混色」とは「光の混色」のことで赤・緑・青の光を混ぜる(重ねる)と別の色となります。その赤・緑・青が光の3原色といい、この3色で全ての色がつくれますので、特別な色な […]

色彩検定 慣用色名の暗記方法

色彩検定をはじめ、慣用色名を覚えるのは大変ですよね。特に色彩検定1級の2次試験である技能試験では慣用色名が分からないと、答えることができません。出題方法は問1に対して問2、問3と問題が続く、「芋づる式」であるため、問1が […]

減法混色と加法混色と中間混色のちがい

減法混色 減法混色は色を混ぜれば混ぜるほど、暗い色になっていく混ぜ方のことです。最終的には黒色になります。身近なものでは絵の具が減法混色ですね。黄色と青色を混ぜると緑色になります。ここで大切なことは緑色は黄色より暗い色、 […]

ゲーテ

1749〜1832年 ドイツの詩人、作家、自然科学者、政治家であった。ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテという。色彩文化論としてのゲーテといえば、1810年初版の「色彩論」である。特に日本で脚光を浴びているのはニュー […]

色圖問答

色圖問答(色図問答) 色圖問答は「いろずもんどう」と言って、現在では「色図問答」の漢字表記が一般的です。色圖問答は1873〜76年に発行された明治時代の小学生4年生向けの学校教科書です。1873年日本では明治6年で186 […]

明度と彩度のちがい

色彩検定の取得に向けて、色の3属性を勉強し始めた際に、違いがわからないのが、「明度」と「彩度」ですね。ある色を見て、「色相」はなんとなく分かりますが、明度が高いのか。彩度が高いのか。または明度も彩度も両方が高いのか。意外 […]

新配色カード 199b

PCCS日本配色カード 色の勉強をする際に非常に便利な配色カードです。大きさがポケットサイズのものからB5サイズくらいのカードまでの小、中、大とあります。日本にはマンセルというカラーシステムと、このPCCSのカラーシステ […]

カラーコーディネーションの実際 第3分野 環境色彩

ページ数が約300ページあります。東京商工会議所カラーコーディネーター検定(通称カラコ)の1級の中でも合格率が低いといわれている第3分野の「環境色彩」の公式テキストです。第1章では環境色彩とカラーコーディネーション、第2 […]

色彩検定 UC級 公式テキスト

UC級のUCとは、「ユニバーサルカラー」のことで、色覚特性といって人間1人ひとり色の見え方ってちがいますよね。例えば「人種によっては瞳の色が異なり、色の感じ方も異なります。」「年を重ねれば重ねるほど瞳の機能が変化します。 […]

色彩検定 1級 公式テキスト

この記事を読んで下さっているということは「1級取得に向けての覚悟直前」ということですね。ちなみに1級は1次試験「学科試験」と2次試験「技能試験」があり、本テキストは1次試験対策といったところです。全173ページあり、色彩 […]

色彩検定 2級 公式テキスト

「3級を取得したので、次は2級にチャレンジ。」「3級は取得しません。いきなり2級です。」「3級と2級のダブルチャレンジ。」など、1人ひとりの想いがあるのが「2級」のようです。3級の楽しみながら学習して知識を高めていく内容 […]

色彩検定 3級 公式テキスト

色彩検定公式テキストは全国の書店で購入できますが、色彩検定協会のホームページから購入することもできます。「書店購入のメリット」は購入直後から早速勉強にできること、少々立ち読みして内容を確認して勉強イメージができること、送 […]

ヒカリ展

2014年10月28日(火)〜2015年2月22日(日) 国立科学博物館で開催していたヒカリ展で入場者に無料で配布されるものです。そして非売品です。「無料」ですが持っていない人は古本屋やネットで「有料」で売っています。 […]

「ネットならでは!」の1冊です。書店、古本屋では発見困難です。大切な一冊です。色彩の勉強は「光」の勉強でもあるのです。「光の歴史」は色彩の枠を越えて科学の歴史なのです。光というもの正体を把握し工夫、発展できたから顕微鏡、 […]

色彩学貴重書図説

色彩検定協会の「講師養成講座」でお世話になった北畠耀先生の本です。お会いできて受講できた時は感動しました。表紙を1ページめくった所にサインしてもらう程でした。 この「色彩学貴重書図説」は私にとっても特別な本で、検定取得以 […]

光のふしぎ

ものすごーく、分かりやすい本で「歯医者の待ち時間の待合に置いてあるような本」です。絵本レベルで勉強できる内容で「さすがNewton!」ていう感じです。しかも「Newtonライト」です。 この本の不思議なとことは勉強初心者 […]

色の名前BOOK

色彩検定協会の「講師養成講座」でお世話になった城一夫先生の本です。この本は何と言っても色名(文字)のみではイメージしにくい色が「写真」で見れるということです。例えば表紙のように「撫子色(なでしこいろ)」という文字や文章の […]

ヨハネス・イッテン 色彩論

スイスで生まれたヨハネス・イッテン(1888〜1967)は、現代の色彩学に大きな影響を与えた教師です。1919年創立のバウハウスでは色と形の授業を担当していた人物です。この本は上級者向けの内容ですので、色彩検定1級取得者 […]

配色の教科書

色彩検定協会「色彩講師認定講座」でお世話になった城一夫(じょうかずお)先生監修の本です。ものすごく見やすく面白い本で愛読の1冊です。「配色の教科書」ですので、配色(色を2色以上並べたときの色の印象)の教科書な訳ですが、そ […]

色の知識

色彩検定協会の「色彩講師養成講座」でお世話になった城一夫先生の本です。色の名前の由来、色の歴史、国別での色の紹介、色彩文化の年表が勉強できる1冊です。国別での色の紹介のページではイラスト構成が高校生や大学生がまとめたレポ […]

科学は歴史をどう変えてきたか

この本は書店での発見が難しい1冊です。ネットでも出会えたら運が良い1冊です。色彩を勉強するのには「光」を勉強しなくてはいけません。光を勉強するには「宇宙」を勉強しなくてはいません。宇宙を勉強するには「科学」を勉強しなくて […]

色のしくみ

表紙の人物はヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテです。色彩の教科書で表紙のゲーデが載っているのはとても珍しいです。普通といってはいけませんが、「普通はアイザック・ニュートンです」 ゲーテを紹介する本や「色彩論」であれば […]

色覚のメカニズム 色を見る仕組み

非常に難しい本の紹介です。その名も「色覚のメカニズム」タイトル負けしない以上に内容も難しいです。9割以上文章で図表に色が付いていません。色彩検定1級取得者や色を既に教えている方向けの本だと思います。計算式・データ・図表な […]

「色彩と心理」のおもしろ雑学

文庫本サイズで気軽に読める本で、色に関してのクイズ問題があるとしたらこの本から出題されるのではないかと思う1冊です。 「柔道着が青い理由」「お寿司屋さんで醤油を紫と呼ぶ理由」「ウェディングドレスはなぜ白いの」など約100 […]

色の科学 その心理と生理と物理

非常に難しい本であり上級者向けというか「お医者様を目指している方向け」または「色彩の学会で研究発表目指している方向け」といった感じです。しかし、金子先生の本は「きちんと読んで、理解しなさい」と色彩講師養成講座で教わりまし […]

色の名前辞典507

「色の名前時点507」は非常に見やすい私も気にっている&オススメの1冊です。タイトルの507はもちろん507色を紹介しています。日本の色、世界のいろとあるのですが、この本の特徴は赤系であればそのカテゴリーでまとまっており […]

色のおはなし

内容は決してカラフルではありませんが、とても勉強になる本です。私自信、明治時代の「色圖問答」という小学4年生向けの教科書について勉強したことがありましたが、この本で同じ時代の明治8年(1875年)に出版された「小学色図解 […]

色彩 色材の文化史

ものすごく分かりやすい本で、文庫本サイズということもありますので、「色材の辞書」のような1冊です。「色材」ですので顔料や染料の歴史について書かれています。「色材の歴史?」と思う方もいると思いますが、現在では街を歩けばカラ […]

どうして色は見えるのか 色彩の科学と色覚

少し難しい本の紹介です。「どうして色が見えるのか」という色彩の勉強をしていれば考えたこと、学習したことはあると思いますが、普段暮らしていて考えることはありませんよね。瞼(まぶた)を開けば、無意識に「見えている」状態が自然 […]

色彩心理学入門 ニュートンとゲーテの流れを追って

こちらの本との出会いは「色彩講師養成講座」で坂田先生より「大山正先生の本は読みなさい」とありましたので、購入したのがきっかけでした。文庫本サイズに加えて「短編小説」のように読みやすい内容です。 本のタイトルにある「心理学 […]

A Color of His Own

絵本の紹介です「レオレオニー作」といえば「スイミー」の方が有名かもしれませんね。小学生の教科書にも出てきましたからね。今回は色彩の絵本の紹介ということで「A Color of His Own」の紹介です。 絵本ですので絵 […]

ニュートン 宇宙の法則を解き明かす

色彩文化史の学習を進めていく中で、登場人物に興味が湧くトップ1は「ニュートン」という方が多いと思います。ニュートンを知りたければ「この1冊」文庫本サイズで読みやすく分かりやすい。1500円と購入時は少々高価と感じるかもし […]

カラーコーディネーター用語辞典

今回は「辞典」の紹介です。みなさんも国語辞典、英語辞典など開いたことがあると思いますが、まさにこの1冊は「色彩用語辞典」です。特にオススメなのは東京商工会議所かラーコーディネーター検定1級(分野関係なく)を勉強している方 […]

色彩論

1810年 ドイツの詩人 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの「色彩論」の紹介です。本来は色彩論は第3篇まであり、①教示篇②論争篇③歴史篇の3つを合わせて「色彩論」となっていますが、今回ご紹介する「色彩論」は「ゲーテ […]

【図説】虹の文化史

インターネットで購入できる時代だからこそ、出会えたい1冊です。タイトルそのまま「虹」について過去の偉人たちはどのように考えてきたのか、とても分厚い約350ページの本ですが、オールカラーですので価格負けしていません。 表紙 […]

色彩検定 3級 練習問題①

問題1. 世界で初めて太陽光を分光したのは(     )である。 問題2. 太陽光をスペクトルにする分光器を(     )という。 問題3. 眼のしくみで、水晶体の周囲を引っ張る繊維群を(     )という。 問題4.  […]

色彩検定2級 練習問題 ②

Q1,可読性と明視性の関係で、明視性が示す性質は次のうちどれか。 ① 文字  ② 数字  ③ 図形  ④ 光源 Q2,錐体細胞の分布ピークは中心窩何度付近に密集しているか。 ① 135度  ② 90度  ③ 45度  ④ […]

色彩検定2級 練習問題 ①

Q1,「注意を向けていない対象の発見されやすさ」は次のうちどれか。 ① 視認性  ② 明視性  ③ 識別性  ④ 誘目性 Q2,環境の変化により、錐体の555nmから杆体の507nmに徐々に移っていく状態は次のうちどれか […]

「色名」漢字なんて読むの?

浅葱色:あさぎいろ  菖蒲色:あやめいろ、しょうぶいろ  鬱金色:うこんいろ  空五倍子色:うつぶしいろ  葡萄色:えびいろ  嚥脂:えんじ  黄丹:おうに  杜若色:かきつばたいろ  金子雀色:カナリア色  瓶覗:かめ […]

新橋色

明治〜大正時代にかけて、東京の新橋の芸者がこの色の着物を愛用して流行となり色名となった。化学染料で染めた鮮やかな「青緑」は当時の人には憧れとともに眩しく目に映ったにちがいない。また、芸者の置屋(控えている場所)が金春新道 […]

空色

空色とは一般に青空を指す色であるが、面白いほど細かな空色の「定義」があるので紹介します。空色とは「アメリカのニューヨークで50マイル(約80キロ)以内の上空を光の通さない厚紙に1センチ四方の孔(あな)を開け、そこから目を […]

パーキン

1838〜1907年 イギリスの化学者 ウィリアム・ヘンリー・パーキン。色彩文化では、1856年、世界で初となる合成染料「モーブ色」(紫色)を発見した人物である。発見した当時は18才の化学生で、アニリンからマラリアの特効 […]

マンセル

1858〜1918年 アメリカの画家であり、美術の教師であったアルバート・ヘンリー・マンセル。色彩文化では「マンセル表色系」という色の国際基準の原型を創った人物です。色を色相・明度・彩度の3つの属性とし、それらを数字や英 […]

アリストテレス

紀元前384〜322年頃 古代ギリシャの哲学者アリストテレス。色彩文化では光とは何か。色とは何か。どうして見えているのか。それらの仕組みはどのようなものなのかを考えた最初の人物です。「光と闇」で、全ての色はこの光と闇の間 […]

イッテン

1888〜1967年 スイスの芸術家で教育者であったヨハネス・イッテンはドイツのバウハウスで色彩教育に携わった後、スイスに戻りチューリッヒ市立工芸学校の校長となりスイスの工芸界に影響を与えた人物です。色彩文化としてのイッ […]

オストワルト

1853〜1932年 ドイツの化学者であるフリードリヒ・ヴィルヘルム・オストワルトは1909年にノーベル化学賞を受賞している人物です。色彩文化でのオストワルトといえば、1920年頃に発表した「オストワルト表色系」である。 […]

ゲーテ

1749〜1832年 ドイツの詩人、作家、自然科学者、政治家であったヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ。色彩文化としてのゲーテといえば1810年初版の「色彩論」である。日本では特に脚光を浴びているのはニュートンであり […]

紫色の国旗ってあるの?

世界には200種類の国旗があると言われていますが、「紫色」の国旗が見当たりません。それは紫色に染めるもの(顔料・染料)がとても貴重だったからです。現在では不思議なことかもしれませんが、きれいな紫色を大量生産できるようにな […]

緑色なのに青信号?

道路の信号機の色は、赤は止まれ。黄は注意。青は進んでも良い。となっていますが、緑色なのに青と呼ぶのはなぜでしょう。もともと日本では色を表す言葉は4色の「黒、白、赤、青」しかありませんでした。その証拠にこの4色は形容詞とし […]

「みどりの黒髪」って何色?

みなさん、「みどりの黒髪」という言葉を知っていますか。これは緑がかった黒色の髪の毛のことではありません。お名前で「緑さん」や「みどりさん」がいる様に、緑とみどりのは異なります。「緑」は森林や植物などの緑色を表現する言葉で […]

「桃色」・「ピーチ」のちがい

日本語で「桃」、英語で「ピーチ」というだけではなく、そもそもの色が異なりますので書き記します。桃色は、「桃の花」の色で、マンセル値「2.5R 6.5/8」です。ピーチは、「桃の果実(果肉)」の色でマンセル値「3YR 8/ […]

アイザック・ニュートン

1642年12月25日生まれのニュートンが色彩文化にどのような影響があったのかをまとめます。1665年(当時23才)〜1666年の1年半で、微分積分・万有引力・光学の3つの基礎を発見しました。この1年半を「驚異の年(アヌ […]

「色」検定の種類と違ちがい

①色彩検定 ②カラーコーディネーター検定 ③パーソナルカラー検定。他にも色彩に関する検定はいくつかありますが、今回は3つの検定の違いをお伝えします。①色彩検定「文部科学省後援 aft 色彩検定」の特徴は、色彩を学び始める […]

文部科学省後援 aft色彩検定

文部科学省後援aft色彩検定はファッションの色彩検定として、1990年に誕生しました。a・f・tとはadvance forward true colors 「本当の自分を進化させよう。真の能力をを目覚めさせよう。」という […]

スペクトル(光の帯)

aft色彩検定3級の試験対策として「スペクトル(光の帯)」をお伝えします。スペクトルとは光の帯のことで、代表的なものに自然界の虹があります。この光の帯であるスペクトルにはいくつかの決まりがあり、それが3級の試験範囲となっ […]