1858〜1918年 アメリカの画家であり、美術の教師であったアルバート・ヘンリー・マンセル。色彩文化では「マンセル表色系」という色の国際基準の原型を創った人物です。色を色相・明度・彩度の3つの属性とし、それらを数字や英記号で表示することを考えました。日本においてもJIS(日本工業規格)として、製品の輸入・輸出の国際化に使用しています。ちなみにJIS(日本工業規格)で物体の色に指定されている色数は269色あります。現在、この国際基準であるマンセル表色系は修正版で「原型マンセル表色系」をアメリカの光学会(OSA)が光学的な見方ではバラつきがあったために修正して現在のマンセル表色系があります。原型マンセル表色系と区別するために「修正マンセル表色系」というのが正式な名前でしたが、現在では「修正」という言葉を使わず、単に「マンセル表色系」と呼ぶことが多いです。しかし、色彩検定2級では原型と修正をきちんと区別して覚える必要があります。色彩検定3級ではマンセル表色系は出題範囲ではありませんが、2級ではしっかり出題範囲であり、国際基準でもあるので出題の可能性が高いといえますので、きちんと覚えましょう。