この本は書店での発見が難しい1冊です。ネットでも出会えたら運が良い1冊です。色彩を勉強するのには「光」を勉強しなくてはいけません。光を勉強するには「宇宙」を勉強しなくてはいません。宇宙を勉強するには「科学」を勉強しなくてはいけません。

現在では「科学者」と呼んでいますが昔は「自然哲学者」と呼んでいました。科学者第1号はアイザック・ニュートンと考えてよいと思います。いずれにしましても歴史上の科学者(自然哲学者)は何を考え、何を証明して、何を現在に残してくれたのか。とても興味深い本です。

「自然哲学者」現在では科学の力で多くのことを証明できる時代ですが、昔は証明できないことの方が多い訳ですので、自然の仕組みを考える者、すなわち「自然哲学者」とは何ともロマン溢れる人であったはずです。

色彩学でも偉大なアイザック・ニュートンは「光学」で有名です。光とは何かを発見した人物ですが、光の研究で光の正体を発見したというよりかは「宇宙とは何か」の研究の一部で「光の正体を発見した」ようです。また、錬金術師でもあったようです。

東京書籍 マイケル・モーズリー&ジョン・リンチ著 久芳 清彦訳

定価本体 2500円