内容は決してカラフルではありませんが、とても勉強になる本です。私自信、明治時代の「色圖問答」という小学4年生向けの教科書について勉強したことがありましたが、この本で同じ時代の明治8年(1875年)に出版された「小学色図解」についての存在を教えれくれた1冊です。

さらに興味深い表がありましてそれは「138ページにある色光の混合の表」です。例えば色光の混色(加法混色)で赤と緑を重ねると黄になります。赤に青を重ねると赤紫(マゼンタ)になります。では問題ですが、黄緑に橙を重ねたら何色になるか分かりますか?

答えは「黄」です。このように色光の3原色である「赤・緑・青」の3つの足し算のみでなくある程度「早見表」になっているところです。しかし、この本の中に色光を赤・緑・青ではなく「黄・赤・青」としている箇所もありますので、初心者向けの本ではないようにも思います。

この本の特徴は「この本でしか聞かないワードや人物が出てくること」いつも初めての本にであった時は「発見」があるということです。

日本規格協会 川上 元郎著

定価本体 1300円