色彩検定をはじめ、慣用色名を覚えるのは大変ですよね。特に色彩検定1級の2次試験である技能試験では慣用色名が分からないと、答えることができません。出題方法は問1に対して問2、問3と問題が続く、「芋づる式」であるため、問1が間違えてしまうと壊滅状態になってしまうプレッシャーがあります。

普段から慣用色名を覚えるコツは試験直前のみではなく、毎日の生活の中でPCCS表色系なら「v8」「b18」「dkg22」などイメージをしておく習慣が大切です。

このイメージがないと「慣用色名の暗記はまだ早いです!」

1級2次試験では、日本産業規格で定められている269色を覚えます。とんでもないですよね。よく出題されるといわれている慣用色名をピックアップしたとしても120色です。

色彩の暗記は文字の暗記とは異なります。まずは自分自身の中で「色相」「明度」「彩度」の感覚と間隔を持ちましょう。

そのためにおススメなのは、自分らしく教材をカスタムすることです。ちなみに私はB5サイズの見開きタイプのクリアなファイル(ソフトケース)にテキストや配色カードをカスタムカットして入れて、いつでも持ち歩いていました。

電車の中で広告を見て、「あれはdp12」、「これはv3」っていう感じです。そして疑問に思ったらすぐにカスタムファイルを取り出して確認していました。

それが色彩の「感覚と間隔」のトレーニングです。レベルアップができれば、試験対策としての慣用色名を覚えるのもスムーズにいきます。

それとこのトレーニングで大切なことは「自分の苦手な色のカテゴリーを知ること」です。例えば青系の色は細かな感覚(間隔)で見分けることができるのに茶系は苦手なんてことありますよね。苦手な色を知るということが、慣用色名を覚える第一歩としていきましょう。