髪の毛の色を「黒髪」にした方が肌色は色白く明るく見えるのか、それとも髪の毛の色を明るくした方が色白く明るく見えるのか。よく質問されることですが、これは色彩学でいう「色の同化」か「色の対比」どちらかということが重要なことである。

「色の同化」というのは、2つの色がお互いに引き寄せ合いお互いの中間の色に近づくことです。例えば、赤と黄の同化であれば、この2色の中間といえば橙ですよね。ということは赤は橙よりの赤に見え、黄も橙よりの黄に見えるという現象の事です。

「色の対比」というのは、2つの色がお互いを引き離していく現象のことです。例えば黒と黄の対比であれが、黒に影響されて黄は明るい黄に見えるということです。また、黄に影響されて黒は暗く(黒の中でもやや暗く)見えるということです。

では髪の毛の色が「黒髪」と「白髪」ではどちらの方が肌の色を明るく見えるのでしょうか。答えは「白髪」です。

黒髪の方が色白に見えるということを証明する雑誌を多く見ますが、それは雑誌という紙の媒体に平面上で2色あれば「色の対比」が優先影響しますが、大切なことは人間の肌色は紙でできているわけではありません。細胞があり、血管があるのです。そして最も大切なことが「人間の肌は光を吸収する」ということなのです。

肌の近くに明るい黄を近づければ、明るい黄が反射して肌に影響します。また反対に黒色を近づけると、反射率の低い黒ですので影響しません。それどころか顔や髪は「立体」ですので「影」の影響もありますので肌は暗く見えます。

明るい髪の毛の色をしている方は肌が明るく見えます。特にメディアに出ている方や撮影時にそれを感じることが多いはずです。それはメディア、撮影は通常より、多くの光をあてるからです。

それでも「黒髪の方が肌が明るく見える」という方は雑誌やテキストという紙の媒体や平面対比しないで見て欲しいです。

それと肌の色を明るく見せたいと思う相手が、あなたの肌をイラスト画で見てほしいのではないはずです。実際にお会いしたときに肌の色を感じてほしいのですよね。でしたらそれは「色の同化」ですね。