紀元前384〜322年頃 古代ギリシャの哲学者アリストテレス。色彩文化では光とは何か。色とは何か。どうして見えているのか。それらの仕組みはどのようなものなのかを考えた最初の人物です。「光と闇」で、全ての色はこの光と闇の間(境界)にあると考えた。現在では理解しがたい考えであったが、この「光と闇」、簡単に例えるなら「白と黒」である。この白と黒の境に色(有彩色)が現れると考えていました。要するに白と黒の「2原色」です。この考え方はニュートンがスペクトル(光の帯)を発見する1666年の約2000年間の通説でした。夜中から朝になると空は「青く」、夕方になると空は「赤く」というように、考えていました。光があって、赤い物体があるから、「影」ができると考えるのが現代の通説だが、光があって、影があるから、ものが「赤い」と考えていたのだろうか。いずれにしても、2000年間の通説となっていたことに驚く。