補色には、物理補色と心理補色があります。ちなみに補色のことを「コンプリメンタリー」と言います。物理補色とは絵具などの色を混ぜると無彩色という灰色になる関係のことです。例えば黄色と青紫色を混ぜると灰色になります。この関係を物理補色といいます。

また、黄色と赤色を混ぜるとどうなるでしょうか。答えは「橙色」です。橙色は無彩色ではありませんので、「補色の関係」とはいいません。補色という関係は混ぜると無彩色(灰色)となる関係です。

難しいことですが、絵具のみではなく、光の色を混ぜて無彩色になる関係も物理補色といいます。

心理補色というのは、日本の国旗のように、白色に赤色の丸があったとして、赤い部分を30 秒程度見た後に、真っ白の旗を見たときに、青みの緑色が見えてきます。これを心理補色といいます。